精密治療
精密治療について
長くご自身の歯でお食事をしたい。大きなお口を開けて笑いたい
というお話をよく聞きます。
その中で「保険でなくていいからいい方法ないの?」という方も増えてこられました。
当院ではご自身のライフスタイルに合った医療を提案できることも重要と考えています。
保険診療も対応している為、精密治療の相談をご希望の方はご予約をお取りになる際、その旨を伝えて頂くようお願いします。
またこの治療方法は成人の方に対しての治療方法となります。
小児の治療は矯正治療を除き、全て保険診療となっています。
ダイレクトボンディング(即日修復)
この治療は直接法ともいわれ歯を必要最小限削り、人工物で埋める治療になります。

メリット
- 歯をあまり削らないので、神経への負担も軽減される
- 1度の通院で治療が完了する。型取りがない
- 治療回数がかからないので何回も来院できない方
- 白い詰め物で修復するので見た目も綺麗
デメリット
- 歯本来の色が濃くついている方は綺麗に仕上げることが難しい
- 咬み合わせによっては適応できない時もある
- 深い虫歯や症状がある歯には適応できない
- 過去の治療痕が大きい場合
保険治療との違い
マイクロスコープを用いた治療
20倍に拡大することによって移行的な仕上げを可能にします。
適合が甘いと汚れを溜める原因となり、すぐに再治療が必要となってしまいます。
また虫歯を必要最低限取り除くためにも拡大することが有効になります。
≫ 詳しくはこちら
ラバーダム防湿による無菌的な治療
治療部位に唾液が入ることにより修復材料の接着力が落ちるだけでなく、細菌を付けたまま詰めることになります。
そのリスクを回避する為にゴムのシートをお口に装着します。
≫ 詳しくはこちら
費用
歯と歯の間を含まない虫歯 | ¥15,000 |
---|---|
歯と歯の間を含む虫歯 | ¥30,000 |
治療回数
1回
精密根管治療
MTAセメント
神経を取らなくてはいけないほどの大きい虫歯の治療に用いる薬剤となります。
大きい虫歯は神経をとるのが一般的でしたが、細菌感染が進んだ組織を綺麗に取り除きMTAセメントによって蓋をする方法となります。
1回の治療となりますが補綴にかかる治療期間も別に必要となります。


メリット
- 神経を全て取らずに治療が可能になる。
- 神経を取ることによって起こる将来的なリスクを避けられる。
デメリット
- 症状が強い歯は適応外となる。
- 経過によっては再治療(歯の根の治療)が必要になることもある。
- 補綴(かぶせ物、詰め物)が保険適応外になる。
費用
¥30,000 ※但し補綴の費用は別途かかります。
治療回数
1回 ※その後補綴の治療回数が1~3回かかります。
精密根管治療

保険の根管治療との大きな違いは使える機器、薬剤、1回の治療にかける時間となります。
一つのデータでは的確な処置をすれば神経を取る治療の成功率は90%と言われているからです。
ただ、神経を取った歯の再治療は難易度が非常に高くなり成功率も50~60%といわれています。
CT撮影を行い根管の状態を確認し、ラバーダム防湿で無菌治療をできる準備をし、マイクロスコープを使い目視で正確に感染源を取る。
これらのことも含めてできるのが精密根管治療となります。
そうすることで根管治療の回数を減らし、再治療の成功率を上げることにつながります。
いたずらに根の中を削っていると歯の根がどんどん薄くなり破折にもつながる恐れがあります。
歯を残すために、的確な処置を少ない回数でこなす事も重要となります。
メリット
- 保険より少ない回数で終えることができる。
- 必要以上に歯を削らないので破折のリスクを下げられる。
デメリット
- 1回の治療時間が長くなる。
- 根管治療で改善しない場合・根が割れてしまっている場合は外科治療や抜歯が必要となる
- 術中・術後に一時的に痛みや腫れなどの症状が強くなる事がある。
- 補綴(かぶせ物、詰め物)が保険外となる
保険治療との違い
術前CT撮影
術前にCT撮影を行うことにより、根の形状や走行を確認することができます。CTによりより精度の高い術前診断ができます。
マイクロスコープを用いた治療
20倍に拡大することによって根管を目視で確認します。それにより根管を確実に洗浄していきます。
≫ 詳しくはこちら
ラバーダム防湿による無菌的な治療
治療部位に唾液が入ることにより、細菌を消毒・洗浄する治療のはずが、細菌感染も同時におこしてしまします。
そのリスクを回避する為にゴムのシートをお口に装着します。
≫ 詳しくはこちら
費用
CT代 | ¥15,000 |
---|
神経を取る治療
前歯 | ¥70,000 |
---|---|
奥歯 | ¥100,000 |
神経を取った歯の再治療
前歯 | ¥90,000 |
---|---|
奥歯 | ¥130,000 |
治療回数
1~2回 ※その後補綴の治療回数が1~3回必要となります。
参考コラム
yomiDr. 【歯の神経を抜く治療、なぜ半数がトラブル?】
≫ https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190221-OYTEW341667/2/