歯並びが悪くなるのは何故?
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保護者の方から「歯がゆがんで生える」「大人の歯の生える位置がおかしい」という話をよく聞きます。

その原因の一つに骨格と歯の大きさのバランスの悪さがあります。現代人の骨格は非常に小さくなってきており隙間がなくなってきましたね。

小児歯科を勉強していると歯が生え変わる為に必要な隙間のお話を必ず学びます。少し、そのお話をしましょう。

お子さんのお口の中では、乳歯から永久歯へと数年をかけて生え変わりがおこります。その際、永久歯への移行を少しでもスムーズに達成するため、様々な工夫が凝らされているのです。

その工夫のひとつに歯の隙間があります。

  • 霊長空隙
  • 発育空隙
  • リーウェイスペース

の3つの隙間が代表的なものとなります。こうした隙間が適切な時期に、適切な量だけ生じることで、歯の交換がスムーズに進んでいくのです。

霊長空隙とは

霊長空隙とは、乳歯が生えそろった時にみられる犬歯の周囲に発生する隙間です。この霊長空隙は、写真のように上下で位置が異なります。

上の隙間は上の前歯が綺麗に並ぶ為、下の隙間は6歳臼歯が綺麗に生える為に必要と言われています。

発育空隙とは

発育空隙とは、小児に見られる歯列の生理的空隙のうち霊長空隙以外のものを指します。昔は子供の歯がすきっ歯だと大人の歯が綺麗に並ぶから良かったね、と言ったものです。

その中でも特に、上の前歯に生じる隙間を指すことが多いです。その為、前歯がスカスカな状態となるため、「醜いアヒルの子」の時期と称されることもあります。

そうして生じた空隙は、あくまで生理的なものなので、永久歯の萌出が完了すると消失していきます。

リーエェイスペースとは

リーウェイスペースというのは、乳歯と永久歯の交換がスムーズに達成されるために存在しています。

具体的には、子供の歯のCDEと言われる3本と大人の歯の345と言われる3本になります。

普通なら、大人の歯の3本の幅が大きいように思えますが、実際は子供の歯の3本の幅の方が大きいのです。永久歯というのは、乳歯よりも沢山の歯が生えてきますし、そのサイズも基本的には永久歯の方が大きいです。そうしたスペース不足を解消するために、予め乳歯の3本の幅の方が大きく出来ているのです。

リーウェイスペースは、次に挙げる3つの原因から、喪失してしまうことがあります。

  • 乳臼歯隣接面う蝕
  • 第一大臼歯の異所萌出
  • 乳臼歯の早期喪失

リーウェイスペースを守る為、仕上げ磨きの糸ようじはとても大切になってきます。

子供の歯は生え変わるから虫歯になっても気にされない方もおられますが、骨格が小さい現代の子供では乳歯を守ることがスペースを守ることにもつながります。

歯並びが気になる方は早めの受診をおすすめします。

顎顔面矯正治療

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